はじめに
こんにちはワンマイルです!
今回はセブン(息子)の保育園時代に経験した「辛く悲しい日々をなんとか乗り越えた話」について書きたいと思います。
このカテゴリーは、タイトル通り、僕自身が今も育児に迷いながら過ごしている日々の記録です。リアルな話なので、どうしても感情があふれてしまう部分もあり、賛否分かれると思いますが、あらかじめご容赦ください。
当時「レイトトーカー」という言葉なんてなかった
息子は現在小学4年生。今になってようやく「あの頃の息子は”レイトトーカー”だったのかもしれない」と思えるようになりましたが、当時はそんな知識も言葉もありませんでした。
ただただ、不安でした。
「発達障害なのか?」「言葉の障害なのか?」「それとも個性なのか?」
何が正解なのかもわからず、ネット検索を繰り返し、周囲の子と比べてはモヤモヤした気持ちを抱えていました。

レイトトーカーと発達障害の違いを下記に整理してみました。
レイトトーカーとは?
レイトトーカーとは、言葉の発達がゆっくりな子どものことを指します。
2歳を過ぎても話し始めが遅かったり、語彙が極端に少ない一方で、その他の発達は特に問題がないことが多いとされています。



うちの息子は3歳になるまで言葉がほとんど出ませんでした。 他の子が二語文を話す中、「あー」「うー」しか言えない息子を見て「いつになったら話せるんだろう」と焦り、不安でいっぱいだった毎日を思い出します。
レイトトーカーの主な特徴(2〜3歳頃によく見られる例)
・言葉の数が少なく、話し始めが遅い
→2語文が出るのが遅い、1語しか話さない、無言のことが多い
・理解力や身振りは年齢相応にある
→言葉は出ないけど、指差しや簡単な指示にはしっかり反応できている
・人とのやり取りや表情が豊か
→目が合い、笑ったり甘えたりするなどの社会性は見られる
・音や言葉への反応はしっかりある
→名前を呼ぶと振り向く、好きな音に反応するなどが見られる
・運動や遊びは年齢相応にできる
→体を動かす遊びや、おもちゃでの遊びも問題なく楽しめる



これらの特徴と息子2歳時を照らし合わせると、かなり当てはまっていました。
■ 当時の息子の様子(2歳)
・1語も話せない
・指差しできる、反応はムラがある
・目は合うけれど、いつもどこか「心ここにあらず」な様子
・名前や音には反応していた(なんとなく理解していたように見えた)
・運動神経や反射神経の良さは抜群だった
発達障害の主な特徴(幼児期によく見られる例)
・言葉や会話の発達に遅れがある
→一方的に話したり、オウム返しが多いことも特徴のひとつ
・視線が合いにくい、反応が薄いことがある
→呼びかけに反応しなかったり、人とのやり取りが苦手
・こだわり行動が強すぎる
→同じ遊びを延々と繰り返す、順番やルールに強くこだわるなど
・集団行動が難しいことがある
→並ぶ、待つ、空気を読むなどが苦手な場面も多く見られる
・感覚が敏感または鈍感
→大きな音を極端に嫌がる、触られるのが苦手、逆に痛みに鈍いなど
発達障害との違いは?
レイトトーカーは”言葉以外”の発達に大きな問題がない場合が多いのに対し、発達障害の場合は、「社会性」や「感情表現」など複数の分野に“独特な特性”が見られると言われています。
でも正直、幼児期の段階でその違いを判断するのは本当に難しいです。急に成長するかもしれないし、ずっとこのままかもしれない。「焦らず寄り添い様子をみることが大事」と言いますが、当時は不安で今すぐ答えが欲しく、そんな心の余裕なんてどこにもありませんでした。
魚座AB型の「心ここに在らずボーイ」
息子は赤ちゃんの頃からどこか「ふわっ」としていて、何を考えているかわからない子でした。呼びかけても反応が薄く、遊びに集中することもあまりなく、ぐっすり寝ることもない。
僕(蠍座A型)から見ると発想も感性もかなり独特でした。
「なんでそうなる⁉️」とツッコミたくなる毎日、でも驚くほどのセンスや直感力を時折見せてくれ、今でも僕らにたくさんの発見を届けてくれます。
そんな彼が3歳児クラスとして保育園へ入園することになりました。
言葉の出ないまま始まった保育園生活
入園当初、息子はまだ2歳になったばかり。
言葉は「あー」「うー」だけしか言えず、周りの子が「ありがとう」「かして」「やめて」と言葉でやり取りをしている中で、息子は思いを言葉にする術を持たないまま、日々を過ごしていました。
入園から数日経った頃、顔をつねられて傷ができていると妻から連絡がありました。
確かにやんちゃな子が数人いたなと思い出しましたが、そこからも定期的に同じような連絡が続きました。 息子は毎日のように叩かれたり、つねられたりしていました。
行事の日、目の前で起きたこと
初めて行事を見に行った日。
みんな一列に椅子に座って出番を待っている時、隣の子にほっぺたをつねられ、髪を掴まれて泣いていました。
先生の目は届かず、ようやく見つけて引き離されても、
今度は別の子に叩かれる…。「これ毎日なのか?誰も助けてくれないのか?」
息子が本当に可哀想で、悔しくてどうしようもありませんでした。
発表会の最後。
息子はつねってきた女の子に泣きながら掴みかかり、まるでバックドロップのように倒しました。
女の子は泣き、場は騒然となりました。
先生が駆け寄り、事情を聞くも息子はなんでこんなことをしたのか、
説明ができません。
状況が把握できず、場をすぐに収めたかった先生は2人に「ごめんなさいして仲直りしようね!はい、タッチ🙌」と、仲直りを促しました。
正直何が仲直りなのか、全く理解できませんでした。
場が収まった後、僕は息子に言いました。
「何も悪くないよ。最後よく仕返しをしたな。よくやった。」
相当悔しかったのでしょう、息子は返事もせず、ただただ泣いていました。
あれが正しかったかどうか、今でもわかりません。
でもあの時は「よく泣き寝入りせずに立ち向かったな」と思いました。
親としては間違っているのかもしれませんが、本当に悔しくて可哀想で、許せなかった。
この先言葉を覚えていくことができるのか、孤独で悔しい日々が、報われる日は来るのか。
不安と葛藤でいっぱいだった保育園生活のスタートでした。
次回予告
言葉の出ないまま始まった保育園生活ですが、正直卒園するまで困難の連続です。
それでも挫けずに前を向いて進み続けるセブン(息子)の日々を綴りたいと思います。



その当時の感情も書いている為賛否はあるかと思いますが、同じような環境にある方に少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。